おすすめの鉄筋カッターはどれ?
鉄筋カッターが古くなったり、修理費用が高いから
買い替えを検討しているけど、
『どのメーカーを買えばいいの?』
『鉄筋カッターはどう選ぶ?』
『どの鉄筋カッターがおすすめなの?』
と迷っていませんか?
そこで鉄筋カッターを選ぶポイントについてまとめてみました。
この記事を読むことで、自分の目的にあった
鉄筋カッターを購入できるようになります。
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
年間100台以上の鉄筋カッターを修理しています。
目次
1.鉄筋カッターを買うならどのメーカーがおすすめ?
鉄筋カッターを購入する場合
まずはメーカーを決めましょう。
鉄筋カッターを販売している
主なメーカーは5社です。
●主な鉄筋カッター販売メーカー
・オグラ
・マキタ
・IKK(旧石原機械工業)
・HIKOKI
・育良精機
※オグラとマキタは、OEM契約をしています。
簡単に説明すると商品名が違うだけで、
中身は一緒の鉄筋カッターを販売しています。
5社の中でおすすめのメーカーは
オグラとIKK(旧石原機械工業)の2社になります。
鉄筋カッターを購入する場合、
どちらかのメーカーを選べば間違いないでしょう。
●オグラとIKK(旧石原機械工業) 鉄筋カッターの特徴
・鉄筋加工機器の専門メーカーで鉄筋事業者向け(プロ向け)
・製品のバリエーションが多い
・SD390、SD490といった高強度材にも対応
・コードレスタイプのバッテリーに他社互換がある
オグラ ⇔ マキタで互換あり
IKK ⇔ HIKOKIで互換あり
ただし強度がSD345以下の材質を使用する場合、
(SD390、SD490の高強度材を使わない場合)
マキタ・HIKOKIも選択肢にはいってきます。
●マキタとHIKOKI 鉄筋カッターの特徴
・ホームセンターでも手軽に購入できる(一般向け)
・アフターサービスや修理を頼みやすい
・それぞれのメーカーのバッテリー使用製品に互換がある
工具、DIY用品、園芸用品など
2.鉄筋カッターの機種はどうやって選ぶ?おすすめの方法
メーカーが決まったら、
次に鉄筋カッターの機種を選んでいきます。
鉄筋カッターの機種を選ぶポイントについてみていきましょう!
2-1 おすすめの鉄筋カッターの選び方①:鉄筋径と強度で選ぶ
まず鉄筋カッターを購入するにあたって1番重要なのが
どの鉄筋径の、どの強度を切りたいかです。
鉄筋カッターで切る鉄筋棒には、
径(太さ)や強度が決まっています。
※鉄筋工事で丸鋼はあまり使われない為、
ここでは異形棒鋼を基準に解説をします。
鉄筋径が太かったり、強度が高いものを切る場合、
切ることができる機種がしぼられてきます。
●異形棒鋼 鉄筋径(太さ)
D4~D51(16種類) : D4 , D5 , D6 , D8 , D10 , D13 , D16 , D19 , D22
D25 , D29 , D32 , D35 , D38 , D41 , D51
※D4:約直径4mm、D51:約直径51mm
●異形棒鋼 強度
低 SD295 < SD345 < SD390 < SD490 高
●鉄筋カッター 対応径
鉄筋カッターにはD13、D16、D19、D22、D25、D32の
6種類の径に対応した機種があります。
D32よりも大きい鉄筋径(太い)を切断したい場合は、
大型の切断機を使う必要があります。
鉄筋カッターでは切れませんので注意してください。
●選ぶポイント①
切りたい鉄筋径(太さ)と強度を確認
2-2 おすすめの鉄筋カッターの選び方②:サイズ、重さ、価格で選ぶ
次に鉄筋カッターのサイズ、重さ、価格が
選ぶポイントになってきます。
例えばD32の鉄筋径に対応したカッターであれば、
直径32mm以下の鉄筋棒を全て切ることができますが、
・サイズが大きい
・質量が重い
・切断速度が遅い
・価格が高い
といったデメリットもあります。
●サイズ
小 D13 ≦ D16 < D19 ≦ D22 < D25 < D32 大
●質量
軽 D13 ≦ D16 < D19 ≦ D22 < D25 < D32 重
●価格
安 D13 < D16 < D19 < D22 < D25 < D32 高
例として、オグラの鉄筋カッターのHBC613(鉄筋径D13対応)、
HBC-232(鉄筋径D32対応)の最も差が大きい2機種で比較してみます。
機種名 | HBC-613(D13対応) | HBC-232(D32対応) | 差 |
サイズ | 小 | 大 | – |
質量 | 7.3kg | 37.6kg | 30.3kg |
価格 (定価) | ¥167,000 | ¥380,000 | ¥213,000 |
サイズが小さいものと大きいもので比較した場合、
質量:30.3kg、価格:¥213,000 の差がでることがわかります。
大きい鉄筋を切る予定がない場合、
切りたい鉄筋の径とあった鉄筋カッターを
選ぶことで、サイズ、質量、価格をおさえましょう。
●選ぶポイント②
鉄筋径にあった鉄筋カッターを選ぶことで
サイズ、質量、価格をおさえる
2-3 おすすめの鉄筋カッターの選び方③:持ちはこびのしやすさで選ぶ
鉄筋カッターには、電源プラグをさすコード付タイプと
バッテリーがついているコードレスタイプとの2種類があります。
タイプ | コード付 | コードレス |
持ちはこび | × | 〇 |
鉄筋径 | D13~D32 | D13~D19 |
鉄筋強度 | SD490 高強度材に対応 | SD490 高強度材に非対応(SD390まで) |
価格 | 安い | 高い (バッテリー + 充電器が必要) |
基本的に持ちはこびに便利なコードレスタイプがおすすめです。
ただし使用するにあたって条件がいくつかありますので、
自分の作業環境にあったものを選びましょう。
●持ちはこび
コード付 : 同じ場所で動かず作業するかた向け
コードレス :いろいろな場所に持ちはこんで作業するかた向け
●鉄筋径
D22~D32の鉄筋径を切りたい場合はコード付
●鉄筋強度
SD490 高強度材を切りたい場合はコード付
●価格
コードレス : バッテリー、充電器が必要になるため、
価格がコード付タイプより数万円ほど高くなる
●選ぶポイント③
鉄筋径、鉄筋強度、価格の条件に問題がなければ
持ちはこびのしやすいコードレスタイプがおすすめ
2-4 おすすめの鉄筋カッターの選び方④:切断速度で選ぶ
基本的に鉄筋径が細いものに対応した
鉄筋カッターのほうが、切断速度が速くなります。
また同じ鉄筋径に対応した鉄筋カッターでも
新しい機種のほうが、切断速度が速くなります。
1度にたくさんの鉄筋を切る機会が
多い人は切断速度を考えてもいいかもしれません。
●選ぶポイント④
たくさんの鉄筋を切るかたや、作業速度が気になるかたは
鉄筋径にあった鉄筋カッターで新しい機種を選ぶ
3.まとめ:切断する鉄筋棒の種類によっておすすめの鉄筋カッターは違う
新しい鉄筋カッターを買う場合、
まずは切りたい鉄筋径(太さ)と強度を確認!
おすすめの鉄筋カッターは
自分の使用目的によってかわってきます。
始めに切りたい鉄筋径(太さ)と強度を把握しておけば、
スムーズに鉄筋カッターを選ぶことができます。
記事を参考に自分の目的にあった鉄筋カッターを購入しましょう。
ナカタニ機工では、オンラインショップにて
鉄筋事業者様向けの機械や道具も販売しています。
コードレス鉄筋カッターがご入用の方は、
下記よりご購入いただけます。
オグラとIKK(旧石原機械工業)の
現行品について仕様比較をしてみました。
鉄筋カッター購入時の参考にしてみてください。
※2023年 5月 15日時点での比較です。
鉄筋カッターを『修理に出したい』といったかたや、
新品や中古の鉄筋カッターの購入を検討しているかたは
下記にも目を通してみてください。
- この記事を書いた人
- ナカタニ機工は鉄筋事業者様向けの
機械/道具の修理屋さん、及び販売店。
年間100台以上の鉄筋カッター、ベンダーの
豊富な修理実績があります。
30年以上修理に携わってきた経験・ノウハウがあるからこそ、
的確な修理をご提供いたします。