鉄筋切断機、中古で買うのは待って!後悔しないための注意点
工場の設備投資や、事業拡大のために大型の鉄筋切断機を探していませんか?
「少しでもコストを抑えたいから、中古品を探している」
「まだまだ使えるだろうし、中古でも十分そうだ」
その気持ち、とてもよく分かります。
しかし、安易に中古の大型鉄筋切断機に手を出すと、
後々大きなトラブルに見舞われる可能性があります。
実は、中古の鉄筋切断機には、外見だけでは決して分からない
重大なリスクが潜んでいるのです。
この記事では、中古の大型鉄筋切断機に潜む危険な落とし穴と、
なぜ新品の購入が結果的に賢い投資になるのかを、修理のプロの視点から詳しく解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたの事業を守るための、後悔のない選択ができるはずです。
中古の大型鉄筋切断機に潜む3つの重大リスク
大型の鉄筋切断機は、その構造上、内部の機械的な劣化がトラブルに直結します。
外見が綺麗でも、中身はボロボロ…なんてことも少なくないんです。
1. 心臓部の見えない摩耗(駆動系のトラブル)
中古の大型機械で最も怖いのが、購入前の動作確認では問題なかったのに
いざ自社の工場に設置して動かしたらすぐに故障してしまったというケースです。
移動や設置の振動が引き金となり、限界寸前だった部品が壊れてしまうことは本当によくあります。
特に心臓部である駆動系は、外から見えないだけに注意が必要です。
- ギアの摩耗・欠け:
異音が発生するだけでなく、最悪の場合ギアが破損し、切断機が完全に停止します。 - フライホイールの軸ブレ:
軸がブレることで、正常な力が刃に伝わらず、切断能力が著しく低下します。 - クラッチの滑り:
動力伝達の重要部品であるクラッチが摩耗すると、モーターは回っているのに
刃が動かないという致命的な症状が出ます。
これらの修理は、機械を分解して部品を交換する必要があるため、
非常に高額な修理費用と長いダウンタイムが発生します。
2. 動力源の寿命(モーター・電気系統のトラブル)
スイッチを入れても動かない、ブレーカーが頻繁に落ちる。
そんな電気系統のトラブルも、中古の大型機械にはつきものです。
- モーターのベアリング劣化:
異音や発熱の原因となり、放置するとモーターが焼き付いてしまいます。 - 制御盤の不具合:
内部のリレーや配線が劣化し、誤作動や突然の停止を引き起こします。 - 配線の被覆劣化:
長年の振動や油分の付着で配線の被覆がボロボロになり、
漏電やショートの危険性が高まります。
工場の安全にも関わる部分なので、特に注意が必要ですよね。
3. 本体フレームの歪みと刃のコンディション
重量物を扱う機械だからこそ、本体フレームの健全性は重要です。
- フレームの歪み:
無理な使い方をされていた機械は、目に見えないレベルでフレームが
歪んでいることがあります。
歪みは切断精度を落とし、刃こぼれの原因にもなります。 - 刃の摩耗・欠け:
中古品は刃が摩耗していることがほとんどです。
交換用の刃は非常に高価(数万円~)なため、結局高くついてしまうケースがあります。 - 刃の取り付け部分の摩耗:
刃を固定する部分が摩耗していると、新しい刃に交換してもガタツキが発生し
まともな切断ができません。
「安く買ったつもりが、修理代と部品代で新品を超える金額になった…」という話は、
この業界ではよくあることなのです。
なぜ新品の鉄筋切断機が結果的にベストな選択なのか?
初期投資は中古品より高くなりますが、事業で使う機械だからこそ、
新品にはそれを上回る大きなメリットがあります。

メーカー保証と万全のアフターフォロー
新品購入の最大のメリットは、メーカー保証が付いていることです。
万が一の初期不良や、通常使用での故障が発生しても、無償で迅速に対応してもらえます。
それに加えて、新品であればメーカーや販売店のしっかりとしたアフターフォローも受けられます。
操作方法で分からないことがあったり、メンテナンスの相談をしたりと、
購入後も安心して機械を使い続けるためのサポート体制が整っているのは
中古品にはない大きなアドバンテージではないですか?
事業がストップするリスクを最小限に抑えられるのは、何物にも代えがたい安心感ですよね。
最新モデルの圧倒的な生産性
切断機の技術は常に進化しています。
最新モデルは、数年前のモデルと比べて生産性が大きく向上しています。
- 切断スピードの高速化
- 高い切断精度と耐久性
- 安全装置の強化
- 省エネ性能の向上によるランニングコスト削減
作業効率が上がることで、人件費や時間という最も大きなコストを削減できます。
すべてが最高の状態でスタートできる
新品であれば、刃はもちろん、モーターやギア、ベアリングといった内部の部品も
すべて最高の状態から使い始められます。
中古品のように「いつ壊れるか…」という不安を抱えながら作業する必要はありません。
導入初日から、最高のパフォーマンスで事業に貢献してくれますよ。
まとめ:事業の安定稼働のために、
新品の鉄筋切断機を選びましょう!
中古の大型鉄筋切断機は、一見すると魅力的な選択肢に思えるかもしれません。
しかし、その裏には高額な修理費用や事業停止のリスクなど多くの危険が潜んでいます。
長期的な視点で見れば、メーカー保証やアフターフォローが充実し、
生産性の高い新品を購入することが、最も安全で賢い投資だと言えるでしょう。
あなたのビジネスを支える大切な機械だからこそ、後悔のないように
ぜひ新品の鉄筋切断機をご検討ください。
鉄筋切断機以外にも
鉄筋事業に使う道具について紹介しています。
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- この記事を書いた人
- ナカタニ機工は鉄筋事業者様向けの
機械/道具の修理屋さん、及び販売店。
年間100台以上の鉄筋カッター、ベンダーの
豊富な修理実績があります。
30年以上修理に携わってきた経験・ノウハウがあるからこそ、
的確な修理をご提供いたします。
