カーボンブラシの交換時期と注意点

鉄筋カッターのカーボンブラシが摩耗してなくなると、

モーターが動かなくなります。

そこで急に動かなくなってしまう前に

『カーボンブラシの交換時期がわからない』

『カーボンブラシの交換方法を知りたい』

と困っている人に向けて

カーボンブラシについて詳しくみていきましょう。

ナカタニ機工

こんな悩みを解決できる記事を書きました。
年間100台以上の鉄筋カッターを修理しています。

1.カーボンブラシの交換目安は?

カーボンブラシが摩耗でなくなると、

スイッチを押していても鉄筋カッターが

ついたり、消えたりする症状(接触不良)がでます。

これがカーボンブラシ交換の目安となります。

この状態で使い続けると、スイッチの通電がなくなり

モーターが急に動かなくなってしまいます。

そのため、症状がでたら早めにカーボンブラシを交換してください。

新品のカーボンブラシ(コード付タイプ)
摩耗したカーボンブラシ(コード付タイプ)
新品のカーボンブラシ(コードレスタイプ)
摩耗したカーボンブラシ(コードレスタイプ)

●確認方法

 スイッチがついたり、消えたりする症状がでたら
 カーボンブラシの摩耗量を確認


●対処方法

 新品のカーボンブラシに交換する

2.どこでカーボンブラシを買えばいい?注意することは?

 カーボンブラシはホームセンターやオンラインショップでも

 手にいれることができます。

 ただし1つ注意点があります。

 鉄筋カッターのメーカーや機種によって

 カーボンブラシの種類が決まっています。

 自分が持っている鉄筋カッターに

 取り付けられるか確認してから購入しましょう!

 ※カーボンブラシを必要としない、ブラシレスタイプもあります。

  先にお手持ちの機種を説明書などで確認しておきましょう。

カーボンブラシ(コード付タイプ)
カーボンブラシ(コードレスタイプ)

●入手方法

 ホームセンター、またはオンラインショップで購入

●注意点

 メーカー、機種によって対応するカーボンブラシを購入する必要がある

3.カーボンブラシの交換方法

 カーボンブラシの交換には

 ①コード付タイプ外観 : 外観部のブラシキャップより交換

 ②コード付タイプ内部 : ケース内部のブラシホルダーより交換

 ③コードレスタイプ  : リヤカバー内部のブラシホルダーより交換

 上記の3種類があります。

3-1 コード付タイプ外観

 コード付タイプで外観部から交換できる種類は、

 外観部にある2箇所のブラシキャップを

 マイナスドライバーで外します。 

 するとカーボンブラシを確認、交換できます。

 外観より外すことができるので、

 最も交換が簡単です。

 ただし、ブラシキャップを無理にあけようとすると

 非常に欠けやすいので注意しましょう!

ブラシキャップ箇所
ブラシキャップ上側
ブラシキャップ下側
新品のブラシキャップ
欠けやすいので注意する
マイナスドライバーで外す

3-2 コード付タイプ内部

 コード付タイプでケース内部にある種類は、

 まずケースのグリップ部分にあるネジを

 プラスドライバーで外します。

 次に2箇所あるブラシホルダーの

 それぞれを固定しているオサエ板のネジを

 プラスドライバーで外します。

 最後にブラシホルダーを取りだすことで、

 カーボンブラシを確認、交換できます。

 ※メーカーや機種によってホルダーにブラシキャップがあります。

  またカーボンブラシにコードの端子が挿してある場合があります。

 内部をあけたり、オサエ板を外す必要があるため

 確認や交換に最も手間がかかります。

カバーの場所
ネジを外す
カーボンブラシ2ヶ所
ネジとオサエ板を外す
端子が挿してある場合は外す
ブラシホルダーから取り出す

3-3 コードレスタイプ

 コードレスタイプの種類は

 グリップ後側にあるリヤカバーのネジを

 プラスドライバーで外します。

 カーボンブラシがブラシホルダーにバネでおさえられているので、

 バネをつまみながら外す。

  最後にカーボンブラシの端子をひっぱって外すと

 カーボンブラシを確認、交換できます。

 ※無理にバネをひっぱると、バネが外れたり

  折れる場合があるので注意する。

リヤカバーの場所
ネジを外す
カーボンブラシ2ヶ所
ツメとバネをどけて外す

●交換方法

 コード付タイプ外観 : ブラシキャップ(2箇所)を外して交換

 コード付タイプ内部 : ケースを外し、内部のブラシホルダー(2箇所)を
             固定しているオサエ板を外して交換
            
 コードレスタイプ  : リヤカバーを外し、ブラシホルダーの
             バネをどけて交換

4.まとめ

 スイッチがついたり、消えたりする症状がでたら

 カーボンブラシの摩耗量を確認!

 カーボンブラシはホームセンターや

 オンラインショップで購入可能。

 ただしメーカーや機種によって

 カーボンブラシの種類が決まっているので注意する。

 カーボンブラシの交換は個人でも簡単です。

 交換方法をマスターすることで、

 修理にだす費用をおさえることができます。

 カーボンブラシの交換で困っているかたは、

 ぜひためしてみてください。

 カーボンブラシ交換の次に『替刃』や『オイル』の交換といった

 メンテナンスが気になったかたは

 下記にも目を通してみてください。

 ▼鉄筋カッター替刃の交換時期と種類

 ▼知っておきたい油圧鉄筋カッターのオイルの種類と入れ方

この記事を書いた人
ナカタニ機工は鉄筋事業者様向けの
機械/道具の修理屋さん、及び販売店。
年間100台以上の鉄筋カッター、ベンダーの
豊富な修理実績があります。
30年以上修理に携わってきた経験・ノウハウがあるからこそ、
的確な修理をご提供いたします。
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